きっかけ
なぜバイクに乗り始めたのか。
あれは今から7年前…風が強い11月のある日でした。
大学卒業後の僕は「なんか働きたくない」という理由でフリーター生活を謳歌していました。今考えるとクソ野郎ですね。
当時僕はロードバイクにドハマりしており、バイトがない日は荒川サイクリングロードやヤビツ峠などに入り浸っていました。なぜクソ辛い思いをしながら坂道を上ることになぜ喜びを感じていたのか、今では謎でしかたありません。
「自転車こそ嗜好の乗り物。化石燃料とか地球に優しくない。早く滅びろ」など原理主義をひた走っていた時、運命の日が訪れました。
11月としては異例の暖かさということで、浮かれていつも通り荒川サイクリングロードに走り出しました。しかし走り出してしばらくすると徐々に風向きが変わり、南風だったのが北風に。そしてまさかのゲリラ豪雨。
雨はすぐに止みましたが、急激に下がる気温、容赦なく襲ってくる北風。この時点ですでに気力がマイナス5億くらいです。
そして極めつけが落車からの足首捻挫です。
当時の荒川サイクリングロードはところどころ工事をしており、工事区間は砂利道でした。そんな砂利道に軽い低体温症&集中力ゼロの状況で突っ込んだらどうなるか…
はい。見事に落車しました。
腫れに腫れた足を引きずり、たぶん泣きながら自転車を押して帰った帰り道。
ふと信号待ちをしていた一台のSRを見て思ったのです。
「なんで自転車なんて乗ってるんだ…」と。
次の日、僕は教習所に突撃。それまで原付すら乗ったことのない人間がいきなり大型二輪教習に申し込んだのです。もちろん教習所職員は猛反対。
しかし教官や教習所職員の予想を裏切り、補修などもなく卒業。
本気になった人間は強い。
免許センターで免許を更新し、その足でバイク屋へ。そして中古のKLX250を買ったのでした。(ちなみにロードバイクはバイク購入資金のため売りました。)
初めてのバイクでしばらく走るといると、「化石燃料最高。人力とか意味わからない」と見事な手のひら返し。人間なんてそんなものです…
その後、バイクを維持するためにバイトを辞め、フリータから正社員にジョブチェンジ。そのまま現在に至るって感じです。
人間何がきっかけになるかわからないですね。
(ちなみに今でもロードバイクは好きですよ。乗ろうとは思いませんが…)